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最新情報
2023年10月14日 | 椿の里の瞽女ライブ16に出演します。 |
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2023年10月18日 | 劇団前進座の宮部みゆき原作の舞台「あかんべえ」の音楽参加しています。 |
2023年10月3日 | FMなとり(宮城)渡梓のムーンリバーラヂオに出演しています。 |
2023年10月1日 | 福島県矢吹町あゆり姫物語 無事終演いたしました。たくさんのご来場をありがとうございます。 |
2023年9月3日 | 群青に散る 無事終演いたしました。たくさんのご来場をありがとうございます。 |
2023年9月2日 | 戯曲音劇 竹取物語 無事終演いたしました。たくさんのご来場をありがとうございます。 |
2023年8月20日 | 高知県安芸市弘田龍太郎コンサートおよびワークショップ |

料亭 泉岳寺紋や
篠笛演奏パフォーマンス
2023年11月4日 18時10分ー 19時ー 20時
仇討ち時代劇で有名な赤穂浪士の菩提寺である泉岳寺のお隣にある「紋や」は富山から直送された新鮮な魚と野菜などの食材を中心とした創作懐石料理です。和風ながら、お席はカウンターから個室魔で全席椅子席なので靴を脱いだり正坐せずに美味しいお料理とお酒を楽しむ事できます。
ここでは土曜日に箏と尺八と笛が週替わりで演奏パフォーマンスをしています。
ミュージックチャージ料はありませんので、ぜひ美味しいお料理とともにお越しくださいませ!
紋や WEBサイトはこちらから
JR山手線 高輪ゲートウェイ駅 徒歩10分
都営浅草線 泉岳寺駅 徒歩2分
お問い合わせはこちらから
ESSEY
時々邦楽の小話を一つ書いていきまーす。
日々邦楽 第19回
3つの「城ヶ島の雨」
雨がふるふる、の歌い出しで有名な「城ヶ島の雨」は大正2年(1913年)10月に北原白秋作詞、「どんぐりころころ」などで著名な梁田貞により作曲された楽曲が有名です。28歳の白秋は3つ下の隣家の若く美しい人妻との不倫騒動で収監され、人気も地におちて、、そして出獄後に当人と結ばれて三浦半島にて再起を図り始めた頃の作品です。(お相手もかなり小悪魔な性質のようで14ヶ月後には離婚しますが、、、)冒頭の絶望からの好転ぶりの詩情が曲にも反映された名作。三浦半島のご当地ソングとして今もなお愛唱されています。(私のイチオシは美空ひばりさんが1963年に歌われたもの) 「城ヶ島の雨」は他に2つの曲が書かれています。一つ目は「赤とんぼ」「ふるさと」で有名な山田耕筰が11年後の大正13年(1924年)に制作。
当時欧米で流行していたクラシック音楽の要素をふんだんに取り入れて、この詩じゃなくてもよくね?と思ってしまう曲に聞こえました。作曲年代は山田氏がN響の前身となる日本交響楽協会を設立した頃なので、世界と勝負したいという気負いに溢れていたからかもしれませんね。
二つ目は橋本国彦氏によるもの。橋本氏は弘田龍太郎より一回り年下ですが、東京音楽学校でチェロを専攻し、作曲し、ウィーンに国費留学し、帰国後は母校で教鞭もとる。という点で似た経歴を歩んでいます。唯一違うのは戦時中に芸大の教授職であり、軍歌等を精力的に制作したため、公職追放の憂き目となったこと。心労がたたり46歳若さで胃がんで亡くなります。才能あふれた作曲家であり良き指導者だったそうで弟子として伊福部昭など素晴らしい作曲家を輩出しています。
フルートの一節からはじまる楽曲は、城ヶ島海岸の夜明けの雨から少し青空が見えてくる情景描写に優れた繊細な印象。特にフルートのパートの装飾音の指定が細かくあり、これは弘田龍太郎が芸大助手教授時代(橋本氏は大学生)に携わっていた日本音楽の五線譜化作業に何らかの関連があったからかもしれないと想像しています。
橋本国彦氏の晩年の代表作には日本国憲法発布を記念した交響曲2番という作品があります。驚くほど緻密、かつ日本の再興を願う情熱にあふれた作品で、零戦やその後の工業大国として成功する日本の礎を作った当時の人の力に圧倒されます。
2023年5月12日
Memory
公演記録